八戸三社大祭2022

例年、7月31日~8月4日は八戸三社大祭です。

今年はコロナ過の影響で代替えイベントとして規模を大幅に縮小し、7月31日のみ執り行われました。
街の活性と、山車作りやお囃子の後継の衰退を防ぎたいという目的があります。

例年だとこの日は前夜祭で、夕方、ライトアップされた山車が市内の目抜き通りや市庁前広場に並んでその年の山車の出来映えや、お囃子を観客にお披露目します。
その周辺には、多くの人出や夜店も出てそれは賑やかで華やかです。

今年2022年はスタイルを変えました。

2011三社大祭前夜祭
2011年 前夜祭

今年の八戸三社大祭は代替えイベントで

波形、武者人形、神仏、動物など、各町にはそれぞれ伝統的に得意な出し物があり、2022年は、各町内の制作者が共同作業で1台の山車を作り上げ、31日17時から運行しました。

2022年 三社大祭

賑やかで華やかな前夜祭はなしです。
行列運行に欠かせない三社のお神楽やお神輿もなしです。

しかし、虎舞い華屋台は参列しました。

また、小型の山車27台が市庁前広場に展示されました。

小型と言っても、1台分をまるまる縮小した感じではなく、本来山車のパーツとして使われる部分の展示という感じでした。 
だから、山車によっては迫力ありました。

何か邪悪なものを感じ取ったのか、子供が親の手を引っ張って「帰ろう、帰ろう!」と言ってたりして。

山車だけではない八戸三社大祭

虎舞いの虎たちはサービス満点で観客のそばまで来てくれて、特に子供たちには静かにアプローチしてくれて必要以上にパニックに陥れることも無く、そして大人にも子供にも優しく頭を噛んで去って行ったのでした。

華屋台の芸妓さんたちはさすがです。 屋台は進んだり止まったりしますがぐらつくことも無く、地元民謡の「八戸小唄」に合わせて優雅に舞っておりました。

行列の終わりに、観客に声援の例を述べた後、来年の通常開催を祈って周囲の観客を誘い、みんなで三三七拍子で締めくくりました。 目頭が熱くなりました。

この日集まった観客や、商店、飲食店の人たちの明るい表情を見ると、本当に来年は例年通りの三社大祭であって欲しいと思います。
たとえ、ウィズコロナであるとしても、観客も含めて参加するすべての人たちは、感染対策をしっかりしてお祭りの継続に努力すべきだと思いました。

なにしろ神事なのですから。

例年だと4日間で百万人の集客がある、この地方の一大イベントです。
今年は、7月31日で7万人だそうです。

日頃閑散としている中心街が、久しぶりに賑やかな音にあふれた1日でした。