そばとJAZZの町 南郷区

我が家から南へ車でおよそ30分ほど走ると、八戸市南郷(なんごう)区という町がある。
平成17年に八戸市に編入するまで南郷村だった。
山側の町なので、全体が起伏がある土地になっている。
普段歩いているだけでも健康になりそうな町だ。
前に勤めていた会社の上司は、定年後、八戸市内から移住したほど魅力的な町だ。

山の楽校(やまのがっこう)

閉校になった旧増田小中学校が、平成17年に記念施設「山の楽校」として再出発した。
青葉湖展望交流施設というのだそうだ。

そば打ちやワラ草履作りなどの体験や、近くにある青葉湖周辺ウォーキングなど、通年で南郷を楽しめる工夫をしている。 そば打ち体験は、趣味を超えた技を習得できそうだ。

この楽校の敷地内に、広いひまわり畑やそば畑がある。

ひまわり畑とそば畑

例年8月中旬から花が咲き出します。
でもひまわりの開花は、今年は長雨の影響を受けて9月にずれ込んだようだ。
だから今年は、ひまわりとそばの開花が一緒になったようで、見るものには楽しめた。

ひまわり畑 もっと咲く
そば畑 花は意外に可憐だ

季節になると、老若男女のカメラマン達が思い思いにシャッターを切っている。
見た目通りに、満足するような写真はなかなか撮れないものだ。
僕も満足できなかった。
やはり、実際に足を運んで、風や気温を感じながら眺めるのが良いのかな。

南郷はそば自慢の町なのである。

そしてもう一つの自慢がJAZZ。

JAZZの町

JAZZで町おこし(始めた当時は村おこし)
第1回は1990年(平成2年)。
「オータム・ジャズフェスティバル in 南郷‘90」という名でスタートした。
翌年から「南郷サマージャズフェスティバル」という名で、以来2019年まで30回開かれている。
関係者の皆様の頑張りに頭が下がる。

村おこしとして、始まりはどなたが考えたのだろう。 

青森市のJAZZ喫茶「disc」オーナー、鳴海 廣(なるみ ひろし)さんがプロデュースしたとのことだが、そもそも何故JAZZだったのだろう。 
最初にどなたが企画し、それが通り、どういう経過で動き出したのだろう。 

その後、30年。 

歴代出演アーティストをみると、そうそうたるミュージシャンが参加している。
国内のアーティストは、なかなか青森県でコンサートしてくれないのだが、南郷JAZZフェスティバルには海外のビッグネームが名を連ねている。

個人的に、JAZZトランペッターではクリフォード・ブラウンリー・モーガンフレディ・ハバードが僕のBIG3なのだが、なんとフレディ・ハバードが参加していた!(第7回 1996年 ジャッキー・マクリーンと!)
ジャッキー・マクリーンは、3回も来ている!

あと、シダー・ウォルトン(p)やマル・ウォルドロン(p)やロン・カーター(b)やスコット・ハミルトン(ts)やボビー・コールドウェル(vo)やマリーナ・ショウ(vo)やナット・アダレイ(tp)やマイク・スターン(g)やケニー・バレル(g)なども参加している!!

日本人だと、高橋達也(ts)山下洋輔(p)日野皓正(tp)日野元彦(ds)渡辺貞夫(sax)類家心平(tp 八戸出身)伊藤君子(vo)前田憲男(p)向井滋春(tb)渡辺香津美(g)MALTA(as)大隅寿男(ds)宇崎竜童(vo)小林桂(vo)鈴木勲(g)寺井尚子(vin)ジョージ川口(ds)マーサ三宅(vo)北村英治(cl)松本英彦(ts)等々、数え切れない。

ギャラはどうなっていたのだろう。

ソウルやジャズをよく聴いていた20代の頃、FMラジオではこのような面々の音楽が溢れていたのだ。
ミュージシャンの名前だけで少し興奮してしまいました。

この3年間はコロナ過で中止しているが、復活して欲しい!


道の駅「なんごう」の敷地内に、「JAZZの館」という建物がある。
中ではドリンク等が提供されているし、不定期にライブも開催されているという。

JAZZの館

店内撮影の許可をいただいて 
歴代参加ミュージシャンのポスターが貼られている
ライブも行われる店内