三戸郡 階上町 というところ

我が家から車で南東へ、国道45号線を20分程ドライブすると三戸郡階上町(さんのへぐん はしかみちょう)という所がある。
自然が豊かな里山で農業や漁業が盛んで、僕の勘違いかも知れないが、大層豊かな町ではないか、と思っている。

数字的な根拠があるわけではない。
勝手にイメージしている。

ハマの駅 あるでぃーば 

町の海沿いには、道の駅の海バージョン、ハマの駅「あるでぃーば」という建物がある。
入り口を入るとすぐの場所で、地元中心の水揚げされた魚介類を販売している。

ただし、販売がメインではないらしい。
販売所のフロアには他に、食堂や軽食販売のコーナーがあり、2Fには研修室や調理室や水産PRコーナーとかある。

だから、建物外観からすると魚介販売コーナーの面積は意外に狭い。
狭いから、満員に近い状態で魚介を吟味することになる。
吟味していると、背後から別な人の顔がのぞいてきたり、手が伸びてきたりする。

お昼時の食堂はすぐに満員になりがち。
軽食販売(テイクアウト)のコーナーも、コンスタントに2,3人は並んでいる。

つまり賑わっている。

僕は、よくそこに買い物に行くわけではないが、曜日に関係なく、行く度にそんな光景に会う。

ひょっとすると、丁度良い広さなのかもしれない。
客層も観光客よりは、周辺の町から立ち寄る人が多いと思う。

大きく黒字を出しているわけではないだろうが、大きな赤字ではないと思う。

立地は、建物裏はすぐに穏やかな磯になっているので、子供を連れてきても楽しめる。
会社勤めでストレス満腹の大人たちには、大きく深呼吸することで磯の香りでリフレッシュできる。

階上町のハマのPRには大きく貢献していると思う。

個人的には、もっと焼きたて焼き物を販売して欲しい。
イカ焼きとか焼き魚とか。

西津軽郡深浦町の、道の駅ふかうらのイカ焼きは絶品でした。
(今回の大雨で被害を受けたでしょう。 頑張って再興して欲しい!)

尚、側の国道45号線沿いには、普通に「道の駅 はしかみ」があって、普通に地場産品が売っている。

階上岳

階上岳(はしかみだけ)という山がある。 標高約740mの緩やかな山だ。
登山口から上り、山頂まで約2時間。
山頂で冷たいお茶とおにぎりを食べて休憩し、降りてくる、なんてことは町内会のイベントにも含まれたりする。
登山のみなら、それなりに楽しめるらしい。

しかし階上岳は、八戸市から福島県相馬市までの海沿いを歩くトレッキングコース「みちのく潮風トレイル」の一部にもなっている。
前述の、海沿いにある「あるでぃーば」付近から山に向かって歩き、登り、降りて、海沿いに戻るというコースになっている。 何キロ歩くのだろう。 Google Mapでは結構な距離感だ。
健脚な人でも、二の足を踏みそうだ。

階上岳の麓、周辺の地域は穏やかな里山といった雰囲気で、車通りも少なくて素人が散歩するには良いと思う。

そして階上町の里山は巨木の宝庫だ。

階上町の巨木たち

巨木たちは、原っぱというよりは、大抵個人の庭にある。 
だからおいそれと、ドヤドヤしながら見物しに行くものではない。
しかし、樹齢何百年の、多種多様の巨木があちらこちらにあると聞くと、行ってみるかという気になる。

これが一本のとちの木。樹齢約850年。高さ28.5m。今だに実をつける。

道の駅はしかみや、登山口近くにある「フォレストピア階上」というところには、巨木Mapや周辺お散歩Mapみたいなパンフレットを置いている。

ちなみに、フォレストピア階上のジェラートは、行けば必ず購入する。  美味しい!

それはそうとして、巨木は巨木だから大体が手入れが行き届かない。
だからアニメに出てくるような姿の良い巨木を期待するものではない。
何百年もの風雪にさらされてのこの姿なのだと思うと神々しい。

住民の皆さんは、折れないように倒れないようにと様々に工夫している。
ここまでの数百年もそうだったのだろうが、巨木たちはこれからも住民の手で支えてもらいながら、住民たちは巨木にパワーをもらいながら、共生していくのだろう。
そして、今まさに次の巨木にならんとする多くの樹木が生きている。

階上町の住宅地に樹齢数百年の巨木が多いのは、この町の人と自然の豊かさを象徴していると思うのだ。